リンネルとシャンブル素敵な繋がり

tsukuru&Lin.を共同開発している雑誌リンネル編集部。
今回は多くのスタッフを束ねる編集長の西山千香子さんに
仕事のこと、暮らしのなかで大切にしていることを伺いました。

インタビュー

  • 雑誌の制作は、お弁当作りに似ています

    雑誌の編集長というお仕事について教えてください。
    「毎月編集部員が持ち寄ってくる企画を具体的にどんな内容で、まとめるか?という全体の枠組みを決めることが、編集長の大きな仕事ですね。そして部員に振り分けて、作業してもらいます。確認作業はもっとも大切な仕事のひとつで、必ず、すべての原稿、記事をチェックします。ただ、みんながとても丁寧に仕事をしてくれるので、手間がかかるという感覚はありません。記事を楽しみながら読んで、その合間に確認をしている感じです。締め切り前は、ちょっと目が疲れますけど(笑)」
    たくさんの企画をまとめるのは大変そうですね…。
    「制作の過程で、部員が悩みを抱えて私の元に相談にくるときはありますが、たいていすでに自分たちの中で答えが決まっているんです。だから、その背中をそっと押したり、こっちだと思うけど…どう?なんて聞いてみたりする程度。大枠を外さなければ、ある程度、自由度がある方がいいかなと思っています。」
    すごい!部員の仕事をとっても尊重されているんですね。
    「そうですね。雑誌作りはお弁当作りに似ていると思うんです。私がお弁当箱を決めて、その中に詰めるおかずを部員たちがつくる、みたいな。今月は四角いお弁当箱だったから、来月は丸いお弁当箱に、とか、今回はごはん多めで次はおかずをたくさん、なんていう風。お弁当は同じものが入っている=定番の安心感もありますよね。ですから、季節感とお弁当箱の形や大きさ、バランスさえ間違わなければ、似通った月があったとしてもそれも正解。そんな具合に考えています。」
  • とことんリラックスする休日「心の健康=体の健康」

    ご友人のお子さんについて、楽しそうに話す西山さん

    休日はどんな風に過ごしていますか?
    「友達の子どもと遊ぶのがマイブーム。本当にかわいいの!一緒に出掛けたり、うちに来てもらうこともしばしば。我が家にはおもちゃも買いそろえてあります(笑) 。それから、月に一度は、少し遠くまで足を伸ばして、自然に触れる機会を作ってみたり、仕事と全く関係のない環境で過ごしてます。あとは、近所のスーパーをはしごして、色んな食材を買い求め、常備菜を作りますよ。なんということのない普通の休日です(笑)」
    仕事とはまた違った一面ですね。オンオフの切り替えは、昔から得意でしたか?
    「30代の頃はとにかく仕事に夢中な日々で、どんな時間も、どんな瞬間も仕事と続いているような感覚でした。アンテナを常にオンにしている状態が楽しかったですし、学ぶこともたくさんありました。でも年齢を重ねるにつれ、家族ができ、仕事以外にもうひとつ、大切なもの=軸足ができたんですよね。そんな環境の変化もあって、意識的にオンオフを切り替えることを心がけています。それに、今は、働き方の考え方も大きく変わり、心の健康=体の健康と考えるようになりました。」
  • tsukuru&Lin.で叶える暮らし

    「tsukuru&Lin.」kazumiさんコラボ商品の商談風景

    共同開発ブランドのtsukuru&Lin.で届ける幸せ。
    「ページをめくるだけじゃなく、実際に見て、触れて、体感してほしいとリンネル創刊当時から考えていたので、tsukuru&Lin.の立ち上げ当初は、純粋にうれしい気持ちでいっぱいでした。自分にも周りの人たちにもちょっと優しくなれる、お気に入りのモノに囲まれた暮らしってそういうメリットがあります。欲しいモノが1カ月に1個しか買えない価格だとそんな暮らしは、到底叶いません。リーズナブルでクオリティーが良くて、纏うことで、使うことで心が踊る、さらに周りの人にもいいね!と言ってもらえる、そんな商品をこれからもtsukuru&Lin.で届けていきたいと思います。」
    リンネル掲載の商品は、特に反響が大きいんです。読者の皆さんがシャンブルに共通点を感じるポイントがあるのかもしれません。
    「それはうれしいですね。丁寧に暮らしたい、そんな暮らしを楽しみたい人に情報や体験を提案していくのがリンネルのコンセプト。創刊当時はこういったライフスタイルは、まだまだニッチな存在でしたが、この10年で世の中は様変わりしました。〝暮らしを大切にする〟という観点から、リンネルの読者とシャンブルのお客さまが自然と重なったんじゃないかな、と思うんです。それからシャンブルのバイヤーの皆さんは、商品選びに並々ならぬ想いがありますよね。リンネル編集部もそこは同じ。作る側にも共通するマインドがあるのかなと感じます。」
    実は店内の販促物やチラシの”ことば”はリンネルを参考にさせてもらっています。
    「ことば選びはすごく大切。“着る”を“装う”、“羽織る”を“纏う”…こう見るだけでも、ニュアンスの違いを感じますよね。表現ひとつで伝わり方が変わるので、私たちもことば選びにはすごく気を使っています。」
    最後にtsukuru&Lin.でこれからやってみたいことはありますか?
    「今はリンネルとともにどうやったら、より多くの方に知り、使ってもらえるのかを考えているところです。例えばシャンブルが出店していない地域で期間限定ショップや受注会を開くとか。まるで雑誌から商品が飛び出したように、tsukuru&Lin.が読者に会いに行く。そんな次のステップに進めたら楽しいですよね。」

    2020/3/18 実施

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西山さんへのインタビューを終えて

西山さんとの対談を通じて感じたのは、凛としたなかにある優しさ。自身の意見をしっかりと持ち、自立しているのに、決して押し付けない。むしろそっと寄り添う、そんな姿勢にハッとさせられました。家庭でも職場でも自然体でいること、そしてその努力が、リンネルのコンセプトでもある「丁寧な暮らし」のベースになっていることに気がつかされました。女性が憧れる、そんな言葉がぴったりとくるような素敵な女性でした。

プロフィール

西山千香子さん

西山千香子にしやま・ちかこ

「リンネル」「大人のおしゃれ手帖」編集長

1969年、兵庫県生まれ。大学卒業後、ほかの会社で雑誌制作に携わり、2000年宝島社に入社。2010年『リンネル』月刊化と同時に編集長に就任。
現在は『リンネル』と『大人のおしゃれ手帖』の編集長を兼任。

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