仕事内容を教えてください
店舗部長として、23ブロック・約120名のマネージャーや店長と向き合いながら、エリア全体の売上向上と職場環境の改善を担っています。この仕事で最も重要なのは、現場が判断に迷ったときに意思決定を行い、方向性を示すことです。日々の業務の中では、売上の課題だけでなく、設備の不具合や人間関係など、さまざまな問題が現場で発生しています。そうした一つひとつに対して、状況を整理し、どう解決すべきかを判断していきます。
数字を見ている時間よりも、人と向き合っている時間の方が長い仕事です。だからこそ、現場の状況や気持ちを理解しながら、適切なタイミングで判断とアドバイスを行うことを大切にしています。
これまでの成長のターニングポイントを教えてください
バイヤーとして商品を扱う側を経験した後、再び現場に戻ったタイミングが転機になりました。店長時代は、目の前にある商品をどう売るかという視点で売場を見ていました。しかし、バイヤーとして仕入れや商品企画に関わる中で、「なぜこの商品がこのタイミングで、この価格で並んでいるのか」という背景を理解できるようになりました。その状態で現場に戻ると、これまで感覚で判断していたことに対して、理由を持って説明できるようになりました。現場のスタッフに対しても、「なぜそうするのか」を伝えられるようになり、視野が広がったと感じることができました。
これまでの経験で印象に残っていることは?
自分の判断が周囲に大きな影響を与えることを実感した経験です。若手バイヤーの頃、チラシ掲載商品の発注を漏らしてしまい、多くの関係者に影響が及ぶ事態を引き起こしました。そのとき初めて、自分の判断一つが、売場だけでなく物流や販促、現場の動きにまで連鎖していくことを実感しました。その後、IRや広報といった未経験の部署に異動した際には、会社全体の動きを踏まえて発信内容を判断する必要があり、自分の判断が、そのまま社外への影響につながることの責任の大きさを実感することができました。
こうした経験を通じて、立場が変わるほどに判断の影響範囲は広がっていくことを学びました。そして、その責任を自覚したうえで判断することの重要性を、強く意識するようになりました。
仕事のやりがいを教えてください
現場の社員と一緒に考え、試しながら成果をつくっていけるところにやりがいを感じています。店舗ごとに状況が異なる中で、まずは現場の声をしっかりと聞き、何が課題なのかを一緒に整理するところから始まります。そのうえで、どうすればより良くなるのかを議論しながら、現場と一体となって改善を進めていきます。すぐに結果が出るとは限りませんが、試行錯誤を重ねる中で売場や数字に変化が表れ、その手応えを現場と共有できたときに、大きなやりがいを感じます。
また、現場の社員が自ら考えて動き、その取り組みが成果につながる。そうした成功体験を一緒に積み重ねていけることも、この仕事の魅力だと感じています。
現在の業務で注力していることを教えてください
現場で起きている問題を、単に解決するだけでなく、次に同じことが起きない状態にしていくことに注力しています。現場では日々さまざまな課題が発生しますが、その場しのぎで対応してしまうと、同じ問題が繰り返されてしまいます。だからこそ、「なぜ起きたのか」「どこに根本的な要因があるのか」を現場と一緒に整理し、再発しない形にまで落とし込むことを意識しています。特に人間関係に関する課題は、目に見えにくい分、対応が遅れると現場全体の雰囲気やパフォーマンスに大きく影響します。だからこそ、表に出ている事象だけでなく、その背景にある関係性や状況まで踏み込んで捉えることを大切にしています。
一つひとつの問題に対して向き合い方を変えていくことで、現場が安心して働ける状態をつくる。その積み重ねが、結果として売場の質や組織全体の力につながっていくと考えています。
商品開発や仕組みづくりで特に力を入れていることは?
エリアごとの特性に応じて、売場の考え方やアプローチを変えていくことです。担当エリアには、人口が密集している都市部と、比較的ローカルなエリアが混在しているため、まずは商圏やお客様層の違いをもとに、エリアをいくつかのパターンに分けて捉えるところから始めています。そのうえで、各店舗の売上データや売場の状況を確認しながら、現場の店長やマネージャーとコミュニケーションを取り、「なぜこの結果になっているのか」「どの打ち手が有効か」を一緒に整理していきます。数字だけで判断するのではなく、現場の感覚とすり合わせながら方向性を決めていくことを意識しています。
さらに、うまくいった取り組みについては、その背景や条件を整理したうえで他の店舗にも展開し、エリア全体で活かしていきます。一方で、同じ施策でも合わないケースは、その理由を見極めて別の打ち手に切り替えるなど、エリアごとに最適な形を探り続けています。こうした検証と共有を繰り返すことで、その場限りの対応で終わらせず、次に活かせる形として積み重ねていくことを大切にしています。
しまむらの魅力はどんなところだと思いますか?
現場の工夫や挑戦が、会社全体に広がっていくことです。日々の店舗運営の中で、現場の社員が考えた取り組みが成果につながると、それが他の店舗にも共有され、広がっていきます。トップダウンだけでなく、現場からの発信がきっかけとなって、全体が動いていく。この流れがあることが特徴だと感じています。
実際に、地域のイベントへの参加や売場づくりの工夫など、現場発の取り組みがエリア全体に波及していく場面も多くあります。そうした積み重ねが、会社としての強さにつながっているのだと思います。
今後の目標を教えてください
現場が安心して働ける環境を整えたうえで、チャレンジできる組織をつくることです。問題が解決されないままでは、現場は新しい取り組みに踏み出すことができません。だからこそ、まずは目の前の課題にしっかりと向き合い、安心して働ける状態をつくることが重要だと考えています。その土台があってこそ、現場は前向きに挑戦できるようになります。
そのうえで大切にしているのは、与えられた役割の中で組織をより良くしていくという姿勢です。特別なことをするのではなく、一つひとつの課題に向き合い、改善を積み重ねていく。その結果として、現場が変わり、組織が前に進んでいくと考えています。
ONE DAY SCHEDULE
8:45
始業
9:00
分析・エリア対応
週の売上状況を分析し、各店舗からの報告・相談に対応
12:00
昼食
13:00
役員打合せ
午前中に分析したエリア状況を担当役員へ報告
15:00
社長打合せ
エリア状況の報告に同席し、商品部等の関連部署の動きを確認
16:00
ESG打合せ
資源リサイクルに関する打合せに出席
16:45
店舗部会
他エリア担当の店舗部長と意見交換、今週の対応に関する情報共有
17:30
店舗への連絡配信
各打合せの内容や担当エリアの今週の対応について店舗へ配信
17:45
退社
※仕事内容および所属・職種は取材当時のものです。
...Read more!