社会

取引先に対する取組み ―
相互の信用・信頼に基づく
長期的なお取引

相互の信用・信頼に基づく公正なお取引を基本として、共に長期にわたる成長を目指します。
また、サプライチェーンの全体に対して、環境への配慮と人間尊重を基本とした持続可能なサプライチェーンを構築します。

相互の信用・信頼に基づく
公正なお取引

しまむらグループでは、お客様に対して、価値ある商品を常に安く、安全かつ安定的に提供するように努めています。
そのため、サプライヤー(=メーカーや商社など商品の仕入れ先)とは、当社の経営理念や経営方針を理解していただいた上で、当社とサプライヤーの双方の繁栄に繋がる公正なお取引を行っています。

取引基準(抜粋)PDFファイル

品質の維持と向上

しまむらグループとサプライヤーは、お客様が安心して商品を購入し、満足してお使いいただくために、「しまむら品質規程」に従い、品質の維持と向上を図っています。
当社とサプライヤーは、品質改善を目的とした会議を定期的に実施しており、問題の生じた商品やお客様からの苦情・お問い合せの情報を共有することで、品質改善対策を行っています。
また、発生した問題の原因と対策について、Web上でも毎月情報公開し、問題が発生したサプライヤー以外の全てのサプライヤーにも情報共有できる体制を整えています。

・有害物質への対応例
  • ホルムアルデヒト...サプライヤーは、商品がホルムアルデヒトの含有について、法的な基準を満たしているか、公的な検査機関の検査を合格した上で、当社に商品を納品しています。また、PB商品については、その検査結果を商品管理部員も確認するダブルチェック体制をとっています。さらに、PB商品の生産工場において、ホルマリン環境検査が行われているか、商品管理部が工場審査の際に、現場確認をしています。
  • アゾ化合物   ...サプライヤーは、法規制されたアゾ化合物が商品に不含有であることを証明するため、「不使用宣言書」を毎年当社に提出しています。またPB商品に関しては、全ての工場について「不使用宣言書」「含有試験検査書」を毎年、当社に提出しています。

人権尊重とサプライヤーCoC遵守

  • しまむらグループは、販売するほぼ全ての商品をサプライヤーから仕入れており、自社で工場を保有したり、また製造を行っていませんが、当社はサプライチェーン全体における人権尊重を重要なESG課題と認識しています。そのため、2019年に「しまむらサプライヤーCoC(コードオブコンダクト:行動指針)」を制定し、当社とサプライヤーが協力してサプライチェーンの人権尊重に取り組んでいます。
    しまむらサプライヤーCoC PDFファイル
  • 当社は、全サプライヤーへ適時に「しまむらサプライヤーCoC」について説明を行い、「しまむらサプライヤーCoC遵守宣言書」を受領した上で取引を行っています。
    適時開催する説明会では、当社の人権や環境配慮に関する基本的考え方や、サプライヤーがCoCを遵守するために実施する具体的な工場チェック方法などを説明しています。
  • 当社では、以前から商品管理部員がPB商品生産工場の現場で従業員の労働環境を確認しており、そこで蓄積した様々なノウハウをサプライヤーへ広めることで、サプライヤーにおいてもサプライチェーンに対する人権尊重への適切な取組みが行える体制作りを進めています。

    CoC遵守チェック体制の詳細を見る

PB工場認定制度

  • しまむらグループでは、素材・機能・品質にこだわった商品をPB(プライベートブランド)商品として販売しており、しまむら事業では取扱商品の約2割がPB商品です。
    当社のPB商品は、サプライヤーまたは当社の貿易部を通じて、海外の工場へ生産を委託していますが、事前に工場の審査・評価を自社の社員が行う「工場認定制度」をとっており、現在では中国や東南アジアを中心に約350か所の認定工場で生産しています。
  • PB商品生産工場の認定については、品質管理を担当する当社の商品管理部員が工場に訪問し、工場の生産管理面と、従業員の働く環境や人権への配慮などの行動指針の遵守状況を確認しています。       
  • PB工場認定制度のPDCAサイクル
  • PB工場審査結果(新規認定+認定継続)
    評価 内容
    合格 S 組織的な管理体制が確立した優良な工場
    A 若干の指摘事項はあるが、総合的に管理が良好な工場
    B 指摘事項はあるが、基本的な管理は行えている標準的な工場
    再審査 C 管理体制は不十分だが、指導により改善余地のある工場
    不合格 D 管理体制が不十分で、指導改善が難しいと思われる工場

    ※コロナ禍の影響で現地審査が出来ない期間はリモート審査を実施し、工場の状況確認と適切な改善を行いました。
    ※2023年度より現地の工場審査を再開しております。

しまむらサステナビリティアワード

  • しまむらサステナビリティアワードは、当社のサステナビリティ活動に対して、貢献度の高いサプライヤーを表彰する制度です。
    この表彰制度は、優れた取組みをしまむらグループとサプライヤー全体で共有することで、サステナビリティ活動に対するサプライヤーのモチベーション向上を図り、今後のしまむらのサステナビリティ活動のさらなる発展に繋げていく重要な取り組みです。
  • しまむらサステナビリティアワードは、「サステナブル調達部門」、「環境配慮資源部門」、「環境配慮施設・物流部門」という3つの表彰カテゴリーで構成され、2023年度は5社を表彰しました。

第1回サステナビリティアワード受賞企業

<サステナブル調達部門>

  • FIBER HEAT ソックス
    • 受賞企業 :岡本株式会社
    • 内容   :「再生ポリエステルを使用した機能ソックスの開発とPB生産工場認定審査においてCSR面で高評価」
    • ・PB「CLOSSHI」で再生ポリエステルを使用した機能性ソックスを開発し、合計約300万点を販売。
    • ・PB生産工場認定審査において、全 5工場が合格かつ複数( 2工場)の工場でS評価判定である。
      さらにサステナビリティ領域に該当するCSR面についても全5工場でA評価判定である。
  • 裏地あったかパンツ
    • 受賞企業 :株式会社アン・ドゥー
    • 内容   :「STANDARD 100 by OEKO-TEX®認証された商品開発への取組み」
    • ・「STANDARD 100 by OEKO-TEX®」に認証された「素肌涼やかパンツ」「裏地あったかパンツ」「しまデニ」の商品開発に取り組み、合計約150万枚を販売。
    • ※「STANDARD 100 by OEKO-TEX®」...350種類以上の有害物質を対象とする、分析試験にクリアした世界最高水準の安全な繊維製品の証。
  • 台紙フックの一例
    • 受賞企業 :ダイトー工業株式会社
    • 内容   :「脱プラへの取組みと当社のサステナブル副資材の供給に貢献」
    • ・紙フック類への脱プラを進め、プラスチック量を昨対57.5%まで削減。
    • ・台紙フックのFSC認証を取得し、サステナブル副資材の供給に貢献。
    • ※FSC認証...環境や社会に対して持続可能な森林管理のもと作られた製品を認証する制度。

<環境配慮資源部門>

  • 受賞企業 :日本コパック株式会社
  • 内容   :「当社納品備品のリサイクル活動に貢献」
  • ・ハンガーの完全循環型リサイクルを進め、リサイクルハンガー量を昨対111.0%まで拡大。
  • ・買物袋から小口納品袋への再生や商品納品用ビニールを回収して再生するビニールリサイクルの新たなフローを構築し、資源リサイクルの拡大に貢献。
ハンガー
小口納品袋
商品納品用ビニール

<環境配慮施設・物流部門>

EVトラック
  • 受賞企業 :株式会社エスラインギフ
  • 内容   :「EVトラックの導入に貢献」
  • ・2022年 1月21日に開所した「東京デポ」で、当社店舗への配送用に3台の2tEVトラックを導入。
  • ・2023年度に、桶川・犬山センターへ各配送用に2台ずつ、4tEVトラックを導入。
  • ・2024年度に、東松山センターへ配送用に2台の4tEVトラックを導入予定。