推進体制 取組み事項

サステナビリティ推進体制

しまむらは、サステナビリティ方針の基本的な考え方に沿って、ESG課題に対して持続的な活動を行っています。
ESG課題に対するテーマ設定や課題への解決プロセス、数値目標などについては、経営計画策定委員会で審議し、取締役会で決定しています。
その後、決定された目標に対して、社内各部署が横断的に連携するESG推進チームを設置し、月1回の定期ミーティングで、課題に対する進捗報告や問題提起等を行っています。ESG推進チームの活動内容については、ESG対応部署である広報室が進捗管理を行い、毎月社長へ報告しています。また、年2回以上、取締役会または経営計画策定委員会へ報告しています。

・推進体制

ESG推進チーム

A:環境配慮(資源)チーム(2021年度~)
  • メンバー
    店舗運営部担当執行役員、店装部、総務部、物流部、店舗運営部、商品部、広報室
  • 目的
    商品の納品資材や店舗・本社で使用する備品・消耗品のリデュース&リサイクル推進
  • 2024年度の実績
    1. 1)ハンガーのリサイクル
      • ・リサイクルできるハンガーの種類を拡大
      • ・日本国内のリサイクル拠点の開拓
        (国内でペレット化して海外でハンガーに成型)
      • ・完全循環型リサイクル※量の拡大(前年比108.8%)
        ※完全循環型リサイクル:当社で再び使用する資材へリサイクルする仕組み
    2. 2)ビニールのリサイクル
      • ・透明ビニールから透明ビニールへの完全循環型リサイクルの実装
      • ・納品用小口袋(小口納品袋)の国内供給と海外供給の拡大
      • ・買物袋リサイクルの認知度向上施策の立案と実施
    3. 取組み内容の詳細を見る
    4. 3)什器・備品
      • ・リサイクル素材を活用したテーパー箱・棚板の導入
    リサイクルハンガーの一例
    新小口納品袋の一例
B:サステナブル調達チーム(2021年度~)
  • メンバー
    しまむら商品部担当執行役員、商品部、貿易部、商品管理部、広報室
  • 目的
    サプライチェーンにおける人権・環境配慮とCO2削減、サステナブル商品・サステナブル副資材の拡大
  • 2024年度の実績
    1. 1)サステナブル商品の拡大
      • ・全事業でサステナブル商品比率の拡大
      • ・サステナブル商品の素材の開発と品揃えの拡大
    2. 取組み内容の詳細を見る
    3.            
    4. 2)サステナブル副資材の拡大
      • ・JB(共同開発ブランド)のサステナブル副資材の拡大
      • ・副資材産地のリスクヘッジとコストダウン
    5. 3)サプライヤーの人権・環境
      • 全サプライヤーから「しまむらサプライヤーCoC※遵守宣言書」を受領し、管理方法の精度アップ ※CoC:コードオブコンダクト(行動指針)
      • ・PB工場審査チェックリストに エネルギー・水使用量の管理を追加
      • ・サプライヤー向け説明会「人権と環境への対応について」の継続(計466社が参加)
    6. 4)商品回収とリサイクル
      • ・衣料品回収を一部店舗で実施
    サステナブル商品の一例
    サプライヤー向け説明会
    衣料品回収ポスター
C:ダイバーシティ推進チーム(2021年度~)
  • メンバー
    人事部・教育部担当執行役員、人事部、教育部、店舗運営部、商品部、広報室
  • 目的
    女性活躍推進、障がい者雇用推進、ワークライフバランス推進
  • 2024年度の実績
    1. 1)女性管理職登用拡大(研修・説明会)
      • ・店長候補者の教育カリキュラムの運用
        (受講者数:前年比89.0%)
      • ・ブロックマネージャー候補者の教育カリキュラムの運用
        (受講者数:前年比80.4%)
      • ・店長への昇進に意欲、関心のあるパート社員向け説明会を全国で実施
      • ・ポスター、社内報を使った店長登用の啓蒙活動
    2. 2)女性管理職登用拡大(制度)
      • ・現状の育児と仕事の両立支援制度の周知と運用
        (保活サービス, 子の休憩室利用)
      • ・しまむら女性活躍カリキュラム(SWEC)の推進
    3. 3)障がい者雇用拡大
      • ・障がい者職業生活相談員の取得推奨(2025年2月時点420名取得)
      • ・全事業・全ブロックでの障がい者雇用の拡大
    4. 4)本社のワークライフバランス
      • ・本社の業務効率改善
      • ・ゼロハラスメントの取組みの継続(2024年度No!ハラスメント研修の実施)
      • ・雇用形態の多様化への対応
        (定年延長を検討し、2025年5月度から定年を満65歳に変更)
    5. 取組み内容の詳細を見る
    店長候補者教育カリキュラム
    社内用ポスター
    ハラスメント研修
D:環境配慮(施設・物流)チーム(2022年度~)
  • メンバー
    店舗建設部担当執行役員、店舗建設部、店舗管理部、物流部、広報室
  • 目的
    店舗・商品センター・本社のCO2排出量削減(消費電力等)、店舗配送時のCO2排出量削減(トラックの排気ガス等)
  • 2024年度の実績
    1. 1)CO2排出量削減(店舗)
      • ・古いLED照明から最新LED照明への入れ替え(2024年度208件)
      • ・電気使用量の少ない空調機への入れ替え(2024年度151件)
      • ・サステナブル店舗の効果検証
    2. 2)CO2排出量削減(物流)
      • ・配送の一部でJRコンテナ・フェリーを使用する「モーダルシフト」を拡大
        (2024年度 フェリー4路線を開通)
      • ・EVトラックの拡大(2024年度2台導入)
    3. 取組み内容の詳細を見る
    4. 3)環境改善
      • ・商品センター屋根の遮熱塗装実験
      • ・寒冷地のトイレの寒さ対策
    LED照明
    4tEVトラックを導入
E:衣料品インフラ推進チーム(2022年度~)
  • メンバー
    広報室担当執行役員、店舗運営部、商品部、EC商品部、広報室
  • 目的
    高齢者や過疎地域の住民といった、来店が困難な人々への衣料品インフラの役割強化
    (出張販売・お買い物ツアー・オンラインストア)
  • 2024年度の実績
    1. 1)出張販売の実施
      • ・しまむら事業全店で開始(一部店舗除く)
      • ・品揃えの高度化
      • ・2024年度127回実施(2023年度31回実施)
    2. 2)お買い物ツアーの実施
      • ・しまむら事業全店で開始(一部店舗除く)
      • ・購買データ分析による商品要望、手配フローの確立
      • ・2024年度152回実施(2023年度8回実施)
    3. 取組み内容の詳細を見る
    4. 3)オンラインストア
      • ・高齢者向け商品の品揃えの拡大(アパレル・介護肌着・介護雑貨など)
      • ・サイト内販促による認知度向上
      • ・施設向け販売の研究
    出張販売の様子
    買い物ツアーの様子

ESG教育

しまむらグループ全体で「しまむら流のESG対応」を推し進め、全社員でESG活動に取り組むために、社員がESGについて学ぶ機会を設けています。ESG教育によって社員のESGへの理解と関心を高め、社員一人ひとりが自分事として、各担当業務でESG活動に取組んでいます。
正社員へは年1回、社内会議でESG進捗状況を説明するほか、下記のESG教育を行っています。
新任者教育:新入社員教育(正社員) / 新任店長教育 / 各部署新任者教育
定期研修 :各部署ESG勉強会(全社員・年1回以上)

社内会議でのESG進捗説明